2022.08.31 【エンターテインメント特集】彩青(日本コロムビア)〝三刀流〟武器に細川一門からデビュー

夢に向かって突き進む彩青

4月20日に発売された新曲「沓掛道中」(日本コロムビア)4月20日に発売された新曲「沓掛道中」(日本コロムビア)

次は歌手として紅白出場へ

世界中に日本の音楽発信

 2019年6月に細川たかしの弟子として当時16歳でデビューした彩青(りゅうせい)は、29日で20歳になった。歌だけでなく、尺八と津軽三味線を奏でる〝三刀流〟パフォーマンスに磨きをかけ、「世界中に日本の音楽を発信したい」と日々稽古に励んでいる。

 4月20日に発売された新曲「沓掛道中(くつかけどうちゅう)」(日本コロムビア)に収録されている尺八は、彩青が多くを演奏している。「歌のメロディーもその場で変更になった。尺八も『彩青、考えてごらん』と言われ、その場でアレンジした」と振り返る。

 彩青は、5歳で民謡を、7歳で津軽三味線を、細川に師事した11歳から尺八を始めた。彩青にとって尺八と津軽三味線は「楽しく遊び半分」で演奏していたものから「唯一無二の大切な武器」になった。彩青は「時間があれば稽古。(細川)師匠にも『今しっかり稽古すれば、年をとってからも大丈夫』と言われ、とにかく反復練習を行っている」。

 コロナ禍で稽古場のカラオケボックスに行けなくなった時には、細川の自宅で午前9時から午後6時まで一人稽古に励んだという。「民謡のクセが抜けきらず苦労もあるが、デビュー当時より今の方が楽しく歌えている」と彩青。「(細川)師匠をどこまでも追いかける。三刀流全てを生涯伸ばし続けなければいけない。前日の自分には負けたくない」と力を込める。

 ◇次は「四刀流」を

 21年には、NHK紅白歌合戦で細川が歌唱するステージで、三味線を演奏した。彩青は「大きな舞台で師匠の背中を見て、次は歌手として同じステージに立ちたいという思いが強くなった」と話す。

 「これから10年歌い続けても30歳。地道に高みを目指して上っていく」と語った。今後は胡弓にも挑戦し〝四刀流〟を目指すという。

 20歳になった彩青は「お酒を飲んでみたい」と笑顔を見せる。「最初にビールは苦いからやめた方が良いといわれた。レモンサワーがいいかな?」と〝最初の一杯〟に思いを巡らす。

 それでも「細川一門には『仕事の前日は飲まない』という鉄のおきてがある」。誕生日以降は仕事が続くそうで、「いつになるかは分からないが、細川一門で乾杯をしたい」と無邪気な笑顔を見せた。