2022.08.31 【エンターテインメント特集】この一本「LAMB／ラム」（配給：クロックワークス）
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アイスランドの山間地に住む羊飼いの夫婦イングヴァルとマリア（ノオミ・ラパス）。ある日、2人が羊の出産に立ち会うと、羊ではない〝何か〟が産まれる。
子どもを亡くしていた2人は「アダ」と名付けその存在を育てることに--。奇跡の家族生活は大きな幸せをもたらすが、やがて彼らを破滅へと導いていく。
最初、不気味としか思えないアダが、物語が進むにつれて徐々に愛らしく感じる。アダの存在が、不思議な世界観にもかかわらず、登場人物に感情移入させる大きな助けにもなる。
「ミッドサマー」（2020年）など、数々の人気作、賞候補作を送り出してきたアメリカのインディペンデント系製作・配給会社「A24」が北米配給権を獲得した話題作。監督は、同作が長編デビューとなるヴァルディミール・ヨハンソンが務める。
主演のラパスは、製作総指揮も担当。同作は、アカデミー賞国際長編部門アイスランド代表作品にも選出された。
9月23日から、新宿ピカデリーほか全国公開。
