2022.09.12 富士フイルム、熊本への半導体関連投資で地元と協定 供給網や経済安保にも期待

会見する富士フイルム(オンライン画面から)

こうした行事へのくまモンの参加は「初めて」という。歓迎ムード盛り上がりぶりがうかがえるこうした行事へのくまモンの参加は「初めて」という。歓迎ムード盛り上がりぶりがうかがえる

 富士フイルムは、半導体製造プロセスの基幹材料であるCMPスラリー(研磨剤)の最新設備を、熊本県菊陽町の工場に新設することを決め、地元との立地協定調印式が12日、同県庁で開かれた。投資額は約20億円。同社は調印後、「半導体はキーデバイス。半導体関連材料を成長ドライブの一つに位置付けている。今後も研究開発や投資を積極的に進める」と展望した。

 TSMC進出で注目される熊本で、最先端半導体材料に対応する設備投資。24年1月の稼働を見込んでいる。同社はTSMCともかねて取引があるが、今回の投資を機に、さらに関係強化を図る形。

 蒲島郁夫知事は「シリコンアイランド九州の拠点として発展したい。世界の産業へ貢献するとともに、日本の経済安全保障の一翼を担う」と歓迎した。

 くまモンも調印に「立ち会い」をした。

(13日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)