2022.09.12 IFAで「ネコノミクス」再来 ネコの健康支援やネコ型ロボット出展

The Little Catは、ネコが屋内で存分に運動できるIoTキャットホイールを出展

Macroact Inc.の「maicat AI」は人の顔を認識して人の声に反応し、個性が育っていくMacroact Inc.の「maicat AI」は人の顔を認識して人の声に反応し、個性が育っていく

Elephant Roboticsの「Meta Cat」は、本物のような毛並みを備えた愛らしい姿。AIの深層学習に基づいた行動でコミュニケーションを深めるElephant Roboticsの「Meta Cat」は、本物のような毛並みを備えた愛らしい姿。AIの深層学習に基づいた行動でコミュニケーションを深める

 独ベルリンで2~6日、欧州最大の家電見本市「IFA2022」が3年ぶりに全面開催された。世界各国の最新テクノロジーが披露される中に、ネコの快適な暮らしをサポートする製品も複数登場。「ネコノミクス」再来の兆しが見られた。

 制限なしの全面開催となった今年のIFAには、46カ国・地域から1100超の企業・団体が参加。展示面積は約15万1000平方メートルに及んだ。

 会場では最新の家電製品に交じって、ペットのネコにフォーカスした製品が複数見られた。

 韓国PurrSongは、体の不調を言葉で訴えることができないネコのために、ヘルスケアIoTデバイスを開発。首輪に専用タグを取りつけ、ネコの歩数や睡眠などの活動量を計測するほか、専用の水飲み機や自動清掃機能付きトイレと連動し、水分摂取や排泄に関するデータも取得する。

 飼い主はこれらの客観的なデータから健康状態を把握することができ、病状が悪化する前に治療を受けさせることができる。

 韓国The Little Catは、ネコが屋内で存分に運動できるIoTキャットホイールを出展。本体内蔵のLEDでネコの走りを誘導する。専用アプリと連動し、運動量などを確認できる。

 ネコを飼えない人の心も癒してくれる、ネコ型ロボットも登場。韓国Macroact の「maicat AI」は人工知能(AI)やカメラを搭載し、人の顔を認識して判別。人の声に反応し、個性が育っていく。まるで本物のネコのようなしぐさも特徴的だ。

 中国Elephant RoboticsのAI搭載ネコ型ロボット「Meta Cat」は、本物のような毛並みを備えた愛らしい姿。目を細めたりまばたきしたり、感情を豊かに表現する。AIの深層学習に基づいた行動でコミュニケーションを深める。

 これらの最新製品が日本に上陸し、「ネコノミクス」を巻き起こすのも間近かもしれない。