2022.09.20 【電波時評】循環型社会に貢献する非可食バイオマス

 地球温暖化防止に寄与する技術として、トウモロコシやサトウキビなどの可食バイオマスを原料とするバイオエタノール燃料が開発され、「エコ燃料」として自動車燃料などに実用化されている。一方で、これらの可食バイオマス由来燃料の増加は、人が摂取できる食物を奪うことにもつながる。

 消費者庁によると、世界全体での飢餓や栄養失調に苦しむ人の数は約8億人に達する。世界人口は今後も増加が続くため、飢餓問題は深刻度が増していくことが予想される。食料...  (つづく)