2022.09.28 【関西エレクトロニクス産業特集】東亜無線電機 エンタメにIoT活用を提案 動画提供システムが通天閣スライダーに採用
通天閣のスライダーに東亜無線電機のシステムが採用された
東亜無線電機は、IoTシステムをサブスクリプションサービスとして提供するほか、エンターテインメント向けなどIoTの新たな活用方法を提案している。
アナログ計器のデータ化が可能な木幡計器製作所の「後付けセンサユニット Salta」を活用したサブスクリプションシステムを近日提供する。磁気センサーを活用し、アナログ計器の針の向きを計測。これをデジタル化してデータ化を実現する。
江見佳之社長は「アナログ機器をIoT化でき、かつサブスクリプションで気軽に導入できる。導入間口を広げたい」と話す。
同社は、通天閣観光(大阪市浪速区)の体験型アトラクション「タワースライダー」に動画提供システムを提供。このスライダーは通天閣の3階(地上22メートル)からエレベーター塔の外周を周回(1回転半)して地下1階までを約10秒で一気に滑り降りる全長60メートルの体感型滑り台だ。滑り降りる動画をダウンロードできるシステムを同社が担当している。
システムは、利用者の滑走前と到着後の様子を録画し、利用者が動画をダウンロードできるサービス。2次元コードで動画をダウンロードできる。江見社長は「遊戯施設や博物館、美術館、ショールーム、工場見学などでも活用できる」と期待を示す。