2022.10.18 【CEATEC特集】CEATEC概要と見どころ 562社・団体が出展 6つのエリアで構成 ワーキングスペース新設

17日の報道関係者向け説明会の様子

 電子情報技術産業協会(JEITA)は、18日の「CEATEC2022」(幕張メッセ)開幕に先立ち、17日に現地で報道関係者向け説明会を開催し、3年ぶりに会場開催となる今年のCEATECの概要や見どころを説明した。

 今年の出展者総数は562社・団体(うちオンラインのみ出展が21社・団体)。このうち新規出展者が266社・団体、スタートアップ/大学研究機関出展者が81社・団体、海外出展者が27カ国・地域から146社・団体となっている。

 鹿野清CEATECエグゼクティブプロデューサーは「CEATECは2020年、21年は完全オンライン開催となり、その間、われわれもいろいろなことを学んだが、やはり会場開催による熱気はオンライン会場では実現できなかった。多くの出展者や来場経験者の話を聞いても、皆さんが求めるのは、直接製品に触れたり直接説明を聞いたり、あるいは会場での偶然の出会いということ。われわれが志向する『共創』を実現できるのは、やはりリアル展示会であると感じている」と述べた。

 会場は六つの展示エリア(パートナーズパーク、トータルソリューション、キーテクノロジー、スマート×インダストリー、スタートアップ&ユニバーシティ、グローバル)で構成されている。「今年のCEATECのハイライト」(鹿野プロデューサー)と位置付ける「パートナーズパーク」では、「デジタル田園都市」をテーマに掲げ、あらゆる産業・業種のパートナーとともにSeciaty5.0の未来社会を体現する。

 このほか、サステナビリティーやウェルビーイングなど、テクノロジーで社会課題を解決するソリューションや、未来の社会や暮らしを体験できる展示が多数披露される。

 今年は新たな試みとして、展示フロア内に計6カ所の「ワーキングスペース」が設けられた。鹿野プロデューサーは「19年のCEATECでは、会場に4時間以上滞在した来場者が全体の約44%を占めたが、今年はその時間をさらに長くしていただくために『ワーキングスペース』を設置した。会場に長時間滞在することで、『共創』につなげてほしい」と話す。

 会見の中で今年のCEATEC AWARDも発表された。総務大臣賞はNECのローカル5G小型一体型基地局「UNIVERGE RV1200」、経済産業大臣賞はシャープの屋内光発電デバイス「LC-LH」、今回新設されたデジタル大臣賞はアルムの、工作機械を動かす加工プログラムを完全自動生成する世界初のAIソフトウエア「ARUMCODE1」が受賞した。