2022.11.01 自動車へのサイバー攻撃防げ アルプスアルパインと三井住友海上火災などがイスラエルのベンチャーとタッグ
アップストリーム社のサイトから
ウクライナ情勢もあってサイバー攻撃への関心が高まる中、自動運転など車両をめぐるサイバー攻撃も問題になっている。運転やパワーウィンドウの操作などがハッキングされては、大事故になりかねない。
そこで、アルプスアルパインや三井住友海上火災保険、イスラエルのスタートアップ、Upstream Security(アップストリーム社)は1日、3社の連携で、自動車のサイバーセキュリティーの実証実験を始めたと発表した。対策の高度化や、新たな保険商品・サービスに向けた取り組み。
イスラエルのコース設備などを活用し、アルプスアルパインの製品を使用。ディープウェブやダークウェブなどから情報を収集し、セキュリティーに関する脅威の実態や対策について調査・分析する。
製品としては、カーナビやパワーパワーウィンドウスイッチ、通信関連などが想定されそうだ。
実証でアルプスアルパインは、製品をめぐる脅威の実態の把握を通じて、車載のサイバーセキュリティー対策を高度化し、顧客に一層の安全・安心を届け、差別化にもつなげる。三井住友も商品開発などサービス展開に資する知見を蓄える。
車載のサイバーセキュリティーをめぐっては、欧州などで制度化が進み、日本でも自動運転車の保安基準で、Over The Air(OTA)技術の対応車に加え、非対応車にも2024年から適用が拡大される見込み。関連の国際規格・ISOも制定されている。
(3日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)