2022.11.16 コロナの統合リモコンが関東地方発明表彰で発明協会会長賞など受賞
「発明協会会長賞」「実施功績賞」を受賞した「温調システムの統合リモコン」
コロナは、発明協会主催の「令和4年度関東地方発明表彰」において、温調システムの統合リモコンに関する発明が「発明協会会長賞」「実施功績賞」を受賞したほか、太陽光発電装置と給湯機の連携に関する発明が「発明奨励賞」を受賞した。
今回の受賞により、1989年以降の同社の地方発明表彰受賞件数は累計で89件となった。温調システムの統合リモコンの発明の実施に関しては、同社を代表して社長の大桃満氏が受賞した。
熱源機で冷水または温水を集中して作り、各部屋まで循環させて冷暖房に使用する温調システムのリモコンにおいて、従来は各部屋に設置していたリモコンを、熱源機用のリモコンに統合したことに関する発明。
同リモコンは、18年4月からヒートポンプ式冷温水システム「コロナエコ暖クール8.7」などで採用され、リモコン設置数の削減による導入費用の低減や省資源化、宅内の美観維持、使いやすさの向上などに活用されている。
発明奨励賞の太陽光発電装置連携貯湯式給湯装置は、気象情報に基づく太陽光発電の発電パターンと家庭の電力消費パターンをもとに、太陽光発電の余剰電力による沸き上げ運転を最も長く継続できる時間帯を判断して、お湯を作ることができる貯湯式給湯機に関する発明。
同機能は、自然冷媒CO₂家庭用ヒートポンプ給湯機「エコキュート」の17年モデルから採用され、余剰電力の家庭内での消費を促進することにより、再生可能エネルギーの利用拡大に貢献している。
同発明表彰は、各地方における発明の奨励・育成を図り、科学技術の向上と地域産業の振興に寄与することを目的として1921年(大正10年)に開始された。全国を8地方に分け、優秀な発明、考案などの功績をたたえて顕彰するもの。