2022.11.24 訪日客の買い物を便利に 日本初の自販機に熱視線 1台で本人確認と免税資格確認

免税品を受け取れる自動販売機で、パスポートを読み取っている様子(提供=パナソニックコネクト)

 新型コロナウイルスの水際対策の大幅な緩和から1カ月以上が経ち、インバウンド(訪日外国人観光客)消費に回復の兆しが見え始める中、スマートフォンなどで注文した免税対象品を無人で受け取れる自動販売機が登場した。顔認証による本人確認とパスポートによる免税資格確認を行える機能を備えた日本初の自販機となる。

 今回の自販機は、企業向けシステム大手のパナソニックコネクトと、訪日客向けサービスを手がけるスタートアップのWamazing(東京都台東区)が共同開発した。両社は24日、開発した自販機を活用した訪日客向け「免税オンラインショッピングサービス」を全国に拡大すると発表した。

 訪日客は、同社運営の専用ショッピングサイトで商品を購入予約。帰国時に空港や駅などに設けたロッカー型の自販機で、商品を受け取る仕組みだ。

 商品を受け取る際には、必要なQRコードを自販機のタブレットにかざす。続けて、パスポートの身分事項ページを端末にかざし、上陸許可シールを読み取る。さらに、カメラで撮影した顔画像とパスポートのICチップに登録された顔写真を照合し、本人確認。決済手続きを終えると、商品が入ったロッカーが自動で開く。

 こうしたサービスを利用することで訪日客は、店舗で免税手続きを行う手間を気にすることなく、日本に滞在中に手ぶらで買い物を楽しめるようになる。

(28日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)