2023.01.13 【放送/機器総合特集】23年 年頭所感 日本ケーブルラボ 田﨑健治理事長

田﨑 理事長

対面での意見交換を大切に業界に「再発明」を

 新年あけましておめでとうございます

 昨年は、新型コロナのオミクロン株のまん延が続きましたが、全国旅行支援の開始や入国制限の緩和など社会経済活動の正常化が進みつつあります。

 一方で、ロシアによるウクライナ侵攻を背景として国際的に原材料価格が上昇し、円安とも相まって先行きが見通せない状況が続いています。

 そうした中、日本ケーブルラボでは社員総会やオータムセミナーなどの行事を3年ぶりにリアルで開催し、多くの方に直接お会いしてコミュニケーションをとることができました。改めまして皆さまのご支援・ご協力に心より感謝申し上げます。本年も可能な限り対面での意見交換の機会を増やしてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 さて、ケーブルテレビ事業に関連する情報通信技術が著しい進展を見せる中で、米国のケーブルテレビ事業者は、未知の領域に歩み出していることを明確に自覚し、自らを「再発明」(Reinvention)することによりさらなる発展につなげていこうとしています。

 わが国のケーブルテレビ事業者も、過去の成功にとらわれることなく、将来の成功に向けて自らを再発明することが求められています。

 そうした認識の下、日本ケーブルラボでは、国内外の技術動向、政策動向および市場動向を踏まえつつ、「オールIP」を中核に、インフラ技術軸としての「有線」「無線」、サービス技術軸としての「サービス品質」「新サービス」の五つの分野を重点領域として定義し、昨年4月から各種の調査研究活動に取り組み始めました。

 本年は、五つの重点分野についての調査研究活動をさらに深化・発展させるとともに、皆さまとの緊密な情報交換を心掛けながら、業界における「技術のシンクタンク」としての機能を強化し、未来の方向性(What If)を提示できるよう、職員一同努力してまいる所存ですので、ラボ活動にご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。