2023.01.24 PFU、スキャナーブランドを4月から「リコー」に 複合機やプリンターとシナジー狙う

スキャナーの新ブランドで会見する⾦井洋一副社長、村上社長、清水康也執行役員(左から)

 昨年9月に富士通傘下からリコーグループ入りしたPFUは24日、新ブランド戦略を発表した。今年の4月から世界シェアナンバーワンのイメージスキャナー「fiシリーズ」「SPシリーズ」および「ScanSnap」を、富士通ブランドからリコーブランドへ変更する。

 PFUは、譲渡金額840億円相当で、富士通傘下からリコー傘下に移行。株式構成は、リコー80%、富士通20%となり、社名はPFUを継承しながらリコーの連結子会社となった。

 PFUは、ドキュメントイメージング事業、エンベデットコンピューター事業、インフラカスタマサービス事業の主要3事業でグローバルに事業展開し、業務用スキャナーでは日本で70%、米国で40%など、国内外で高いシェアを誇る。連結ベースの売上高は、2021年度で約1340億円、新生PFUで近い将来売上高約1500億円を目指す。

 今回、主力のスキャナー事業のブランドを、4月からリコーブランドに変更する。24日にオンラインで行ったスキャナーブランド変更会見で、昨年9月にリコーグループから就任した村上清治社長は「リコーの複合機やプリンターとブランドを一枚岩にし、PFUとリコーのシナジー効果、グローバルな販売力をはじめとした総合力を最大化していく。リコーのソリューションと親和性を深め、スキャナーのさらなる付加価値をお客さまにお届けする」など強調した。

 PFUドキュメント・イメージビジネスの22年度のグローバル売上高約590億円を、25年度に約720億円に持っていく計画。
(26日付電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します)