2023.01.25 シャープが大阪府八尾市と連携協定 市民の健康づくり推進

八尾市の大松市長(左)とシャープの菅原執行役員

シャープの咀嚼系バイトスキャンを給食で試した市立竹渕小学校の6年生シャープの咀嚼系バイトスキャンを給食で試した市立竹渕小学校の6年生

 シャープは、大阪府八尾市(大松桂右市長)と八尾市民の健康づくり等に関する取り組みを共同で推進するため、「八尾市民の健康づくり等の推進に係る連携・協力に関する協定」を25日締結し、同日協定締結式を行った。

 シャープと八尾市はともに健康に対する取り組みに力を入れており、両者の考え方が一致したため、連携を深めた。シャープの白物家電事業において、自治体と本格的に提携して事業に取り組むのはこれが初めて。

 今後、両者では市民の健康づくり、健康寿命の延伸、健康コミュニティづくり、の三つのテーマに基づき、両者でさまざまな取り組みを実施していく。

 八尾市とは、協定締結に先立ち、昨年12月にシャープの「非接触バイタルセンシング技術」による生体データ(脈拍など)の取得実験を試行した。

 今回、初めて八尾市民を対象とした取り組みとして、シャープが開発したウエアラブルタイプの咀嚼(そしゃく)計「bitescan(バイトスキャン)」を使い、市立小学校の児童を対象に咀嚼行動を可視化し、よくかむことを習慣化する食育プロジェクトを順次展開する。

 当日は、市立竹渕小学校(八尾市竹淵東4-1)6年1組の児童23人を対象に、先行して食育プロジェクトを実施した。

 咀嚼することの大切さを学ぶ授業の後、実際に給食でバイトスキャンを試した。参加した一人、村中ありささんは「かむことをより意識できた」と話していた。

 シャープの菅原靖文執行役員Smart Appliances & Solutions事業本部長は「食育プロジェクトについて、今後は市内のほかの小学校にも広げていきたい」と語った。