NTTコミュニケーションズ（NTTコム）と制御・計測機器の販売や保守サービスなどを手掛ける横河ソリューションサービスは1月30日、運転員の操作を学習した人工知能（AI）を用いてプラントの自動運転を実現する「オートパイロット」機能の提供を2月に始めると発表した。化学製品を製造する千葉県市原市のプラントで新機能の実用性を評価し、有効性を確かめた。この種の機能を商用化するのは日本で初めてという。

　AIが、プラントの各種センサーから取得した温度や圧力などのデータと運転員の過去の操作履歴で学習し、プラントを自動運転できるようにする。

　この機能は、AIでプラント運転を支援する両社のソリューションを通じて提供。運転員の確保や技能伝承といった課題を抱えるプラント運営企業のニーズに応え、操業の効率化を後押しする。

　東京都千代田区のNTTコム本社で同日に開いた説明会で、同社スマートワールドビジネス部スマートファクトリー推進室の伊藤浩二担当部長は「2023年度末までに国内で、化学を中心とする数十社のプラント運営企業からの受注を目指す」と、市場開拓に意欲を示した。

　（後日、電波新聞／電波新聞デジタルで詳報します）