2023.02.01 家具と合体し声で動くロボ プリファードロボティクスが「スマート家具」を発売へ
専用家具と合体して食器などを運ぶ「カチャカ」(左)。右はドッキングしようとしているカチャカ
ロボット開発を手掛けるプリファードロボティクス(東京都千代田区)が、音声で家具を動かせる「スマート家具」を開発した。1日から先行予約を開始し、5月に売り出す。家具を動かすロボット本体は税込み22万8000円、ドッキングする棚形状の専用家具は2万3800円から。月額980円の定額課金(サブスクリプション)サービスとの組み合わせで利用できる。
発売するのは、家具を動かすロボット掃除機のような本体の「カチャカ」と専用家具「カチャカシェルフ」。カチャカは同社初の家庭用ロボットで、人の指示通りに自動で動く家具「スマートファニチャー」の実現を目指して開発した。キッチンから食卓に食器や調味料を持ってきたり、身支度用の小物を持ってきたりすることを想定する。
東京都内で開催した1日の会見で、礒部達代表取締役CEOは「使う人の創意工夫で生活を便利にできる」とした。
カチャカは幅24センチメートル、奥行き約39センチメートルという小型サイズ。高さも12センチメートル程度に抑えている。自己位置推定とマッピングを同時に行うSLAM技術を搭載。カメラに加え、レーザー光を使ったセンシング技術「LiDAR」、深層学習(ディープラーニング)など最先端技術を多数用い、家庭内で動き回れるようにしている。
体験型店舗「ベータ」などで製品を展示し、先行予約を行っている。5月の一般販売以降はリアル店舗での展示を増やす計画。家電量販店への展開も視野に入れる。
(2日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)