2023.02.07 荒川化学、4~12月連結は増収・赤字

 荒川化学工業の2023年3月期第3四半期(22年4~12月)連結決算は、原材料価格やエネルギーコストの大幅な上昇が収益に影響、増収ながら全損益で赤字を計上した。

 機能性コーティング事業は自動車、スマートフォン、パソコンなどの生産調整により、電子部品需要が低調に推移。部門売上高は前年同期比0.7%減の121億700万円、営業利益は同57.5%減の3億9300万円となった。

 製紙・環境事業は板紙の需要が軟化したものの、板紙向け紙力増強剤の堅調で売上高は同12.8%増の158億800万円、営業利益は同67.9%減の2億7500万円。

 粘接着・バイオマス事業は自動車関連の生産調整などにより売上高は同2.5%減の234億3800万円、営業損益は欧州の天然ガスや水素価格の高騰で19億5900万円の損失。

 ファイン・エレクトロニクス事業は精密研磨剤が減速したが、精密部品洗浄剤は堅調。売上高は同4.4%増の98億7400万円、営業利益は同35.3%増の3億7400万円。