2023.02.08 【コネクター総合特集】I-PEX 高速伝送ソリューションを提案
I-PEXは、コネクター事業では、データセンターやサーバー、基地局などのエンタープライズ市場向けのラインアップ拡充を推進している。高周波・高速伝送対応製品や、EMC対策に優れるフルシールド製品などのソリューションの提供により、エンタープライズ領域での課題解決への貢献を目指す。
同社は、高速伝送ソリューションとして、112ギガbps PAM4対応コネクター「DUALINEシリーズ」と低ロスTwinaxケーブルを使用した112ギガbps PAM4対応の高速伝送ジャンパーソリューション「LEAPWIRE」を開発。機器内部のチップ間の伝送や、I/Oコネクターへの接続に対応する。
近年、電気通信の高速伝送化が進む中で、従来の基板配線では挿入損失が大きく伝送距離に制約が生じる。これに対しLEAPWIREソリューションは、コネクター高さが低いデザインとなっているため、ASICにより近いヒートシンクの下に配置することで基板伝送距離を最小限に抑え、かつI/Oコネクターにダイレクトな接続も可能なため、伝送ロス削減に寄与する。小型サイズによりエアフロー対策にも貢献する。
光関連では、伝送損失を大幅に低減する超小型アクティブ光モジュール「LIGHTPASSシリーズ」を開発した。よりプロセッサーに近い基板上で光電変換を行うことで、基板上の電気配線距離を短くでき、伝送損失を大幅に低減する。
同シリーズは、1ch当たり25ギガbpsの伝送速度を持ち、送受4ch合計で100ギガbps対応の超小型アクティブ光モジュールの拡販を進めている。今後はさらに、400ギガbps対応など製品を進化させていく。