2023.02.08 ダイキン、冷凍機器好調で増収増益 4~12月連結

 ダイキン工業の2023年3月期第3四半期(22年4~12月)連結決算は、主力の空調・冷凍機器事業で業績を大きく伸ばし、円安効果を除いても増収増益。通期業績予想も今年3度目の上方修正で過去最高の更新を目指す。

 空調・冷凍機事業は世界の主要市場で好調、売上高は前年同期比30%増の2兆7332億円。営業利益は同13%増の2662億円。

 地域別売上高では、日本で「うるさらX」など差別化商品の販売を強化、同5%増の4108億円。

 米州は地域ごとの売上高で初の1兆円を突破して1兆114億円、同56%増。売価政策の着実な実行が奏功したほか、インバーター搭載商品「FIT」の現地生産開始で供給力を強化した。

 中国では同3%増の3699億円、ロックダウン解除の昨年6月以降、即座に生産・物流をフル稼働させた。12月にゼロコロナ施策の転換で感染が急増して下期の販売に影響したが、高付加価値製品の拡販に努めた。

 欧州は暖房事業などの強化で同24%増の4627億円、アジア・オセアニアではベトナムやタイで業務用中心に堅調、売上高は同44%増の4043億円だった。

 通期連結業績見通しでは、販売拡大やコスト削減などにより売上高と営業利益で上方修正した。経常利益と純利益は変動要素が多いため据え置いた。