2023.03.01 ドコモの安心・安全教室、1月末で10万回を突破 次年度はリスク対応力重視

10万回を突破したドコモのスマホ・ケータイ安全教室(大阪市内の小学校)

 NTTドコモでは学生向け、保護者向けに実施しているスマホ・ケータイ安全教室を18年間実施しているが、1月末で教室の開催回数が累計10万回を突破した。次年度はリスクに対応できる力を付ける内容も充実。回数を重ね子どもたちが自分で情報を正しく理解し、適切に判断・活用できる力を身に付けるよう導く。

 同社では、スマートフォンや携帯電話の利用によるリスクとその対応策を正しく理解したうえで、安心・安全に利用してもらえるよう、学校での児童生徒・保護者向けに「スマホ・ケータイ安全教室」を実施している。全国各地で行われており、学校のほか、ドコモショップでの「ドコモスマホ教室」も展開。18年間で携帯電話のリスクの内容も変化したこともあり、講義テーマも時代に対応したものを採用している。

 講義内容は、自宅や学校で子どもたちが安心・安全にスマホを使うためのポイントを解説するもの。入門編や応用編、保護者編の三つを用意しており、入門編は主に小学生、応用編は中・高校生向けに作られている。講義はオンライン上で講師が動画やパワーポイントを使って説明。教材はスマホのトラブルをドラマやアニメで再現するものを用意。学校側の要望に沿ったテーマに対応できるようオンラインゲームのトラブル、高額請求など合計25本の動画のテーマがあるという。

 多くの青少年が初めて携帯電話を手にする新学期を前に、青少年・保護者の情報リテラシーの向上とフィルタリングサービスの普及啓発のため、開催を強化。関西エリアでは2月下旬から3月上旬にかけて大阪市、兵庫県たつの市などでも教室が開講。同社関西支社管内でも2019年に開催回数が1万回を突破しており、着実に回数を積み上げている。

 次年度からは安全教室の中身を変更。小学校中学年向けのベーシック編、小学校高学年・中学生向けのスタンダード編、中学生・高校生向けのアドバンス編を用意。リスクの発見、見積もり、対応ができる力を身に付ける内容になる予定だ。

(後日、電波新聞/電波新聞デジタルで掲載予定)