複数端末によるマルチギガ接続を家中で実現し、30㎇の8K動画を27秒でダウンロードできる―。そんな高速通信を可能にするWiFiの次世代規格「WiFi7」対応ルーターが今夏、日本で初めて発売される。無線LAN製品で世界トップシェアを誇るティーピーリンク日本法人が9日、発表した。

　WiFi7は、WiFi6に比べて4.8倍となる最大46Gbpsの通信速度、100倍の低遅延、5倍のネットワーク容量と「次世代」の名にふさわしいスペックを持つ。ティーピーリンクジャパンは、最上位機「Archer BE900」をはじめとするWiFi7対応ルーターを〝日本最速〟で今夏発売する予定だ。BE900の価格は税込み8万9800円。

　BE900は、2.4GHzと5GHzのデュアルバンドのアンテナ4本に加え、5GHzと6GHzそれぞれに4本ずつアンテナを搭載。最大24Gbpsの通信速度を実現する。

　ただ、現状対応端末はなく、最大スペックを享受することはできない。鈴木義信リテール営業部長は「（WiFi）6E対応スマホが一部で出てきた状況で、7に対応する端末はまだ先の話」としつつも、「（WiFi）5や6対応ルーターから変えるだけで確実に通信速度は上がる」と強調した。

　（後日、電波新聞／電波新聞デジタルで詳報します）