2023.03.14 アルインコ、 新デジタルマルチモード受信機「DJ-X100」を4月中旬に発売

アルインコ「DJ-X100」

 アルインコは、昨年のハムフェアで公開したデジタルマルチモードレシーバー「DJ-X100」を4月中旬に発売する。
同機は、30MHz~470MHzをほぼ均一の感度で受信できるV・UHF帯用受信機。

 受信電波形式はアナログがFM/NFM/AM/NAM、同デジタルがDCR/NXDN/DMR/D-STAR/C4FMの各音声となっている。また、データ受信機能として、AISでの船舶の位置、ACARSではデータ通信内容を文字表示可能。

 同社は既存の機種が有する2バンド同時やSSB/CW、短波帯や中波放送の受信、盗聴器発見機能などは省き、「全く新しいレシーバー」として同機のスペックを磨き上げたという。

 同機の主なスペックは以下の通り。

・V/UHF30~470MHzをカバー、急速に進むデジタル化による周波数割り当て変更に追従できないバンド設定、オートモード、オートステップの概念は敢えて未採用(一部のバンドを除く)

・GPSレシーバー内蔵、メモリに登録した経緯度データで最寄りのチャンネルの検索とスキャンが可能

・メモリは 999Ch、プログラムスキャンは 50組、バンクは26、メモリには全角14 文字(半角28文字)までのネームタグ付け可

・ステップ切り替えが簡単なオフセットステップ機能

・アナログAMとFMもDSP処理しクリアな受信音を実現

・アナログ受信のトーンはリバースを含むCTCSS、DCSとJR/MSKの空線キャンセラーを装備

・通信の待ち受け中にFMラジオが聞けるラジオモード

・ハンディ受信機では業界初、USB Type-Cコネクタを装備(2023年2月アルインコ調べ)。充電・外部電源端子として使用できるほか、標準付属ケーブルでパソコンとの接続が可能

・大口径スピーカーとBTLアンプ採用により明瞭なオーディオ出力。イヤホン端子はステレオイヤホンに対応、両耳での受信とワッチ中の自然な見た目を実現(受信はモノラル)

・受信機としてはアルインコ初のIP67耐塵・防浸ボディ、付属リチュウムイオンバッテリーのほか単三型乾電池3本も使え、フィールド受信も安心

・ディスプレイはカラーTFTながら視認性を向上させるため、あえてモノトーンを採用(バックとフォントの色は自由に変更、組み合わせが可能)

・周波数入力、モードとステップ切り替えに特化したボタンの選定と配置、キーボードはメンブレンタイプで押しやすいフラット型

・階層式で日本語の操作メニューを採用した、直感的に使える最新のユーザーインターフェース

・スタンド型の急速充電器、単三乾電池ケース、ソフトケースと別売オプションも充実

 「DJ-X100」の価格は9万9000円(税込)。一部の販売店ではすでに予約受付を開始している。