2023.03.17 スカイツリーと上野公園でセキュアな光伝送通信 NICTなど実証 コンスタレーションなど衛星に寄与も

使われた可搬局

 東京スカイツリーと上野公園を結び、セキュアな光伝送。そんな実証に研究機関などが取り組み成功した。安全な衛星通信に寄与しそうだ。

 取り組むのは、情報通信研究機構(NICT)や、次世代宇宙システム技術研究組合(NeSTRA)、ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)、東京大学大学院、スカパーJSAT。

 人工衛星はさまざまな用途での活用が期待されている。そこで、盗聴不可能な暗号鍵を共有するサービスを進めるため、開発した地上試験モデル(可搬型光地上局)を使って昨年末、スカイツリーと上野公園の約3キロメートルの間で実証。技術検証に成功した。

 今後も実証を重ね、国際宇宙ステーション(ISS)-地上間での最終実証を実施予定で、今回の地上間模擬実証の成果はその大きな足掛かりとなる。

 「災害時の活用などに貢献できる。さらに技術やデバイス類などを研究し、実装につなげる」としている。

(20日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)