2023.03.27 富士通と阪大 量子コンピューター実用化へ新技術 高精度に量子エラー訂正、計算性能スパコンの10万倍に

大阪大学量子情報・量子生命研究センター副センター長の藤井啓祐教授(左)と富士通の佐藤所長

 量子コンピューティングの欠点だった「量子エラー訂正」を高精度に行い、現行のスーパーコンピューターの10万倍相当の計算性能を発揮できる量子計算アーキテクチャを富士通と大阪大学が確立した。実現は10~20年後とされていた技術が大幅に短縮される可能性があり、量子コンピューターの早期実用化が期待される。

 両者が確立したのは、量子エラー訂正に必要な物理量子ビット数を大幅に低減することで、計算能力を高める高効率位相回転ゲート式量子計算ア...  (つづく)