2023.04.07 米Shokzが「骨伝導じゃない」イヤホン開発 初の完全ワイヤレスでもオープンイヤー型追求
空気伝導式の完全ワイヤレスイヤホン「OpenFit」
骨伝導イヤホンを手掛ける米Shokz(ショックス)が、骨伝導ではない初の完全ワイヤレスイヤホンを開発した。骨伝導の特徴でもあったオープンイヤー型を採用。さまざまな人種の耳のデータをスキャンし、極細の形状記憶素材をイヤーフックに使うなど着け心地にもこだわった製品に仕上げている。
6日からクラウドファンディング「GREENFUNDING(グリーンファンディング)」でプロジェクトを開始した完全ワイヤレスイヤホン「OpenFit」を製品化するにあたり、ショックスがこだわったのが着け心地。耳をふさがず“添える"ようなオーディオ部には、2層構造の超軟質シリコンを採用。耳に引っ掛けるイヤーフックには、0.7ミリメートルの極細な形状記憶素材を内蔵し、人間工学に基づいた設計にしている。
音質も追求し、「DirectPitch」という新たな技術を開発。骨伝導で弱かった低音域でもクリアな音が出るようにした。
重量は片側で8.3グラムと軽量。その中に18×11ミリメートルのカスタマイズ・ダイナミック・ドライバー・ユニットを搭載。1回のフル充電で最長7時間、充電ケースを使えば28時間再生できる。充電器で5分充電すれば1時間駆動できるなど、クイックチャージ機能も備える。
ショックスは昨年、グリーンファンディングで骨伝導イヤホン「OpenRun Pro」のプロジェクトを実施し、1.9億円を超える最大の金額を集めている。価格は税込み2万4880円だが、グリーンファンディングでは現在、6月以降の配送を予定し、15~20%引きで売られている。
(10日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)