2023.04.26 生成AI、エヌビディアが「誤作動」対策追加 半導体業界、安全も軸に競争進む
対話型・生成AI(人工知能)をめぐる競争で、カギを握る半導体業界も動きが激しい。AI半導体で市場をリードする米エヌビディアは日本時間の25日夜、開発者が生成AIを活用する際、予期せぬ問題が起きないようにする対策(ガードレール)を発表した。
同社は開発者向けに、プラットフォーム(基盤)の「NeMo(ニーモ)」を提供している。これに、AIの誤った対応などを防ぐ「NeMoガードレールズ」を加える。
ここでは、3種類の対策ができる。たとえば、カスタマーサービスのAIが、顧客から天気について問われても答えないなど、話題が脱線するのを防ぐ。また、情報の管理もできるようにする。
同社は先に、生成AIのクラウドサービス提供も披露している。AI向け半導体の一層の利用につなげる狙いもある。
インテルなども、生成AIに向けたGPUをはじめ製品を強化するとともに、安全・倫理などの取り組みを強めている。GAFAMといったプラットフォーマーも半導体生産に関わるるとの見方もある中、大手テックの競争が一層進み、安全性をめぐる取り組みがカギをにぎりそうだ。
(27日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)