2023.04.28 パナソニック空質空調社がIoT、クラウド、AI技術の開発強化 大阪・梅田に開発拠点を新設
大阪・梅田にAI・クラウド開発拠点を新設する
パナソニック空質空調社は、2023年度よりIoTやクラウド、AI技術の開発を強化する。その一環として、5月8日に大阪・梅田に特化した拠点「SOLUTIONS GATE OSAKA UMEDA(ソリューションズ ゲート オオサカ ウメダ)」を開設する。
また、提案から機器導入後まで幅広くデータ分析やAI活用を目指すカスタマーサクセス部も発足させる。
さらにAI・クラウド人材の採用強化により、空質空調のソリューション事業を拡大していく。
空質空調社の右近貞治常務(エンジニアリング担当兼ソリューション・エンジニアリング事業本部長)は「4月1日より、空質空調社では従来の商品軸から地域軸を基本とし、顧客起点の組織体制に変更した。IoTやAI技術を駆使し、顧客と繋がり続ける最適なソリューションビジネスで価値の最大化につなげていく」と話す。
近年、空質空調機器は製品機能の向上に加えて、AI・クラウド技術がますます重要になっている。国内外でクラウド接続された同社の機器は2017年の4000台から2023年には100万台と250倍に急増したという。
機器をインターネットに繋げ、様々なデータ収集により、運転状況の可視化や遠隔操作などの管理効率化はもとより、使用環境に応じた自動制御による省エネルギー化を実現できる。
同社ではこれまで家庭用エアコン「Eolia(エオリア)」向けの「エオリア アプリ」や、業務用空調機の吸収式冷凍機やオフィス・店舗用エアコン(2024年4月発売予定)に対応したIoTサービス「Panasonic HVAC CLOUD(パナソニック ヒーバック クラウド)」などを提供してきた。
今後同社ではAI・クラウド開発を加速させ、2025年までにAI、クラウド人材100人規模の新規・中途採用を目指す。また、AI、クラウド活用で顧客への新たな付加価値の提供を通じて、提案から導入後の保守メンテナンスまでを含むソリューション事業を拡大させる。有償でのサービス契約は2030年度に3万5000件を目指す。
(後日、電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)