2023.05.02 「ガンマ波」サウンドの脳刺激で認知症に取り組み 塩野義や落合陽一氏ら

発表の様子

 塩野義製薬や、メディアアーティストの落合陽一氏が率いる、筑波大発ベンチャーのピクシーダストテクノロジーズ(PxDT)などは、脳への音刺激に着目し、認知症予防や認知機能改善に取り組むコラボレーションを発表した。エビデンスを踏まえつつ、展開をめざす。

 近年、ガンマ波の音の刺激を通じて、ガンマ波帯域の脳波が発生し、認知症のもとになる物質を減らす可能性が海外の研究などで示されており、新たな共創として注目される。

 テレビやラジオなどの音をリアルタイムに変調できる技術を使い、「ガンマ波サウンド」を共同で開発。また、ガンマ波変調技術による40ヘルツ変調音でも、ヒト脳内でのガンマ波が惹起されることを確認した。

 NTTドコモなども参画。テレビやラジオなどの音をリアルタイムに40ヘルツの音(ガンマ波サウンド)に変調できる技術を活用、商品化も始めたほか、さまざまな実装をめざす。高齢者施設、スマホなどさまざまなシーンでの活用が想定されそうだ。

(3日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)