2023.05.30 シャープ、PCI技術で脳活性が起こる可能性を確認
NIRS脳計測装置を用いた実験の様子
シャープは、プラズマクラスター技術で脳活性が起きる可能性を世界で初めて確認した。九州産業大学人間科学部の萩原悟一准教授と共同研究し空気浄化に止まらず、人の活動に対する効果・効能を明らかにしようとする研究の一端だ。
今回の検証では作業中の人に対して、プラズマクラスターイオン(PCI)を照射した場合としない場合の前頭前野における脳血流の変化を調べた。
NIRS(近赤外線分析法)脳計測装置を用い被験者(19~22歳)にPCIの有無による各試験条件下で、作業(塗り絵)をしてもらい血流量の変化を調べた。
その結果、脳活性が起こるとされる脳に酸素を渡す酸素化ヘモグロビンが増加し、かつ酸素を渡した後の脱酸素化ヘモグロビンが減少する脳血流の変化がPCI有りの条件下で確認され、脳活性が起きている可能性が示唆された。
スポーツ科学分野を研究する萩原准教授は「プラズマクラスター技術による脳活性が起きる可能性を確認できたのは意義深い」と話す。
スポーツに止まらず集中が求められる学習・仕事や運転、ゲーム、或いは認知などの領域で、PCIがポジティブな効果を与えるか、さらにシャープでは研究を進める方針だ。
(31日付電波新聞、電波新聞デジタルで詳報します)