2023.06.02 【進化めざすフィリピンのアニメ産業】〈下〉バリューチェーンの上流めざす 日本からの投資も期待

フィリピンアニメーション評議会(ACP)は、エグゼクティブディレクター、ダニエル・エンリケス氏らが中心になって活動している

 フィリピンのアニメーターの仕事の大部分は従来、2D制作プロセスで構成されているが、業界ではバリューチェーンのより高いレベルへシフトすることを求める声が高まっている。撮影前のプリプロダクションや、撮影後の編集などポストプロダクション、コンテンツ制作プロセスなど、より技術的に高度な分野だ。プロジェクトの予算の多くが割り当てられる分野でもある。

 「バリューチェーンの上流に上がり、より高い利益率を得ることが望ましい。長期的には、オリ...  (つづく)