2023.06.05 独自の生成AIを開発、提供へ NEC

NECの森田社長

 NECの森田隆之社長兼CEOは、独自の生成AI(人工知能)の開発、提供に向け準備を進めていることを明らかにした。誤情報や著作権の課題や安心して日本語で使える環境などに対応するサービスを提供する方針。電波新聞などとの共同インタビューで語った。

 森田社長は生成AIについて「インターネットの登場と匹敵するくらい社会のあらゆる所に影響を及ぼす」との認識を示し、米オープンAIの「Chat(チャット)GPT」を5月から社内で利用し「独自AIの研究開発も進めている」と語った。

 課題として「どういうデータを取得して生成されたものか誤情報や著作権などの課題をクリアしていかないと、社会のさまざまな場面で使うことはできない」と指摘。専門家チームを設置して利用ルールを定めた上で検証を行っているとした。

 具体的な技術として、汎用的な生成AIと個別の環境の使い分けや連携などを検討。提供開始の時期は「しかるべきタイミングで発表したい」と明言しなかった。

 (6日付の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)