2023.06.07 東レエンジニアリングDソリューションズと大成建設、3Dプリントでコンクリ施工 精度10倍、省力化・工期短縮に期待

凹凸がある場所でも高精度にコンクリ施工が可能な技術を東レエンジニアリングDソリューションズと大成建設が開発

 東レエンジニアリングDソリューションズと大成建設は7日、国内で初めて、斜面や曲面にもコンクリート施工可能な建設用3Dプリント技術を共同で開発したと発表した。

 3Dプリントは樹脂や金属などの材料を少しずつ積層して造形する。

 大成建設が開発した建設用3Dプリンターはセメント系材料を特殊なノズルから押し出しながら積層する。

 滑らかな水平面上に造形することを前提とした技術のため、これまでは積層する前に全面にコンクリートを施工して水平面を作る必要があった。

 今回、東レエンジニアリングDソリューションズが持つ樹脂成形の際に樹脂の動きをシミュレーションして、造形後の収縮やそり変形の発生を予測するソフトウエアを改良。

 材料を充填するための支持部がなく造形部分が沈下してしまう凹部や、逆にノズルヘッドが衝突する恐れがある凸部など、水平でない複雑な地盤の形状でも追従して積層できるようになった。

 これにより、従来比で10倍の高精度で施工可能なことが実証できたとする。施工自動化により少ない作業員でコンクリ施工が可能になり、工期の短縮化が図れるという。

 (詳細は電波新聞/電波新聞デジタルに後日掲載します)