2023.06.30 泉北高速新車両、エネルギー効率の高い機器を導入 消費電力は旧車両と比べ50%低減
新型車両の9300系
泉北高速鉄道(大阪府和泉市)は、8月上旬に新型車両「9300系」を導入する。エネルギー効率の高い機器を導入することで消費電力を従来の3000系と比べて約50%低減した。30日には大阪府和泉市の泉北高速鉄道光明池車庫で新型車両を報道陣に公開した。
新型車両の導入は同社として15年ぶり。46年前に導入した3000系の老朽化に伴い、新型の9300系を開発。導入数は、4両2編成の8両。開発コンセプトは①エネルギーを効率よく使用し、環境にやさしい車両②バリアフリー設備を充実、全ての人にやさしい車両―の二つ。走行区間は和泉中央駅から難波駅間。
エネルギー効率面では制御装置の主回路素子にハイブリッドSiCを採用。また、車内にはLED照明を搭載。パンタグラフはシングルアームパンタグラフを採用し、軽量化、保守の省力化を図ったほか、前照灯もLED式を採用。総合的に消費電力を抑えた。
バリアフリー設備はベビーカーやキャリーバッグを持つ乗客が乗りやすい多目的スペースを開設。車内にはディスプレーを設置し、4カ国語での案内も行うなど、全ての利用者が安全、安心、快適に利用できる環境を整えた。
新たな機能としてカメラ、映像記録装置、GPSユニットを搭載した前方監視装置を運転席に搭載した。デザインは、内装は木目調。外装には同社のラインカラーであるブルーと通勤車両の車体色・アイボリーを取り入れた。