2023.07.06 オムロンとウェザーニューズが気象の小型センサー 企業などの災害対応DX支援

センサーの発表会

 オムロンとウェザーニューズは5日、両社の共創で開発した新しいIоTセンサーと、ソリューション開始を発表した。雨量毎時50ミリメートル、風速毎秒50メートル、災害リスクの高まる大雨・強風も観測できる高精度な技術が特長。企業の災害対応のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する。

 開発したのは「ソラテナPro」。気温・湿度・気圧など7要素を1分ごとに観測できる小型のセンサー。高いセンシング技術で、線状降水帯や台風といった「日本での気象現象をほぼ全て観測できる」という。購入とレンタルを準備する。

 さらに、これを活用したサービスも展開。累計3500万DLされているお天気アプリ「ウェザーニュース」とも連携する。SaaS型の新たなソリューションとして提供する。

 気候変動の中、激甚災害などが頻繁に起き、工場や店舗、農作物への被害など、企業経営の上でも大きな課題になっている。自然災害という社会課題解決のニーズに応えるため今回、ウェザーニューズの気象のテクノロジーと、オムロンのハードウェア技術を組み合わせ、開発した。

 発表には、ウェザーニューズの上山亮佑グループリーダーと、オムロンのデバイス&モジュールソリューションズカンパニー新規事業推進部長の岡孝則氏が登壇。両氏は「災害リスク低減に向けた対策として、より高精度でリアルタイムな気象観測データへのニーズにこたえる」と展望した。

 (7日付の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)