2023.07.14 大阪大学が運搬・保管しやすいCNFパウダー開発 水に加えスプレーしても液だれなし
同じCNF重量のサンプル。能木教授らが開発したCNFパウダー(右)は、体積の9割以上が空気のCNFパウダー(中央)や、9割以上が水のCNFペースト(左)と比べてコンパクトでボリュームが小さい
大阪大学産業科学研究所は、水に加えてスプレーしても液だれせず、運搬・保管しやすい、乾燥粉末状のセルロースナノファイバー(CNF)パウダーを開発したと発表した。従来のCNFペーストに比べ、重量を約50分の1、体積を約20分の1に抑えることに成功。無色透明の外観を保ち、化粧品やサニタリー用品の増粘剤としての利用が期待されるという。
CNF増粘剤は90%以上の水を含むペースト状で、運搬・保管に課題がある。CNFを粉末状にする従来方... (つづく)