2023.07.20 【ケーブル技術ショー特集】ケーブルコンベンション/ケーブル技術ショー概要

昨年の会場の様子

ケーブル技術ショー、地域DX実現の技術など紹介

トライアルゾーン新設、4ゾーンで展示

 ケーブルテレビ(CATV)業界の総合コンベンション「ケーブルコンベンション2023」と関連イベント「ケーブル技術ショー2023(技術展示会)」がきょう20日から2日間にわたり、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催する。日本CATV技術協会、日本ケーブルテレビ連盟、衛星放送協会の3団体が共催。

 ケーブルコンベンションは、「Power of Our Society~地域の力が未来を変える~」をテーマに、第5回WBC日本代表監督の栗山英樹氏による特別講演や総務省による基調講演、各種セミナーを実施する。業界の先進事例やソリューションなどの情報収集、業界内外における交流の場として活用できる。

 ■ケーブル技術ショー

 ケーブル技術ショーは、CATVサービスが地域デジタル化を実現する「地域づくりの担い手」として、地域共創・地域DX(ジタルトランスフォーメーション)を推進し、持続可能な未来に向けて始めるという意味を込めて「Let's start with Cable DX!~地域共創・地域DX、持続可能な未来をつくるケーブル技術の実行力~」が開催コンセプト。

 CATVによる新しい地域社会の実現に向けた最新の技術、製品、ソリューションなどを紹介する技術展示会と技術セミナーを開催する。

 今年は従来CATV事業者、放送事業者の獲得に加え、自治体や農林水産業関連・医療・観光・学校の関係者の集客につながる「トータルソリューションZONE」「テクノロジーZONE」「地域DX ZONE」の三つの主要ゾーンに加え、分野や業界の垣根を超えてビジネスチャンスの獲得に向けた新たなチャレンジを後押しする「トライアルZONE」を新設。会場ではこれら四つのゾーンで、93出展社(うち新規出展者23社)が最先端の製品やサービスを披露する。

 昨年までのオンライン展示会は「メタバースイベント」に生まれ変わり、従来のWeb上の各社の展示紹介に加えて、3Dでメタバース展示会を開催。リアルイベントのような魅力ある「発見・体験」ができる。

 アバターで3D展示ホールを回遊し、オンラインでのソリューション提案やチャットを利用した双方向コミュニケーションを実現することで新たな価値創出を目指す。

 技術展示会の会期中には、メタバースイベント内でもライブ配信を行う。6月28日から開始しており、8月31日まで実施する。

 今年もセミナーも充実。今年の技術セミナーでは23セミナーが用意され、CATV業界の最新動向、新技術・新製品情報が収集できる。また、技術展示会の会期終了後の7月25日から一部のセミナーをメタバースイベント内でアーカイブ配信を実施する。

 会場内に新設されたオープンステージでは8セミナーを実施し、出展者による新たなソリューションの提案や主催者によるスマートシティ官民連携プラットフォームや地域DXの最新事例、防災減災などにフォーカスした最新情報を紹介。この模様はメタバースイベント内で全プログラムをライブ配信する。

 主催者テーマ展示ゾーンでは、映像配信、運用保守、オールIP放送サービスなど次世代ケーブル技術の紹介や放送・通信連携サービス、新4K8K衛星放送受信技術関連、ローカル5Gの取り組みや地域DXの実証事例の紹介など、ケーブル技術の最新動向を分かりやすく紹介。さらに、主催者テーマ展示ゾーンを分かりやすく紹介する「主催者テーマ展示」をはじめ、「ローカル5G・IoT」「地域DX」「防災減災」の見どころなど、テーマ別会場内ツアーも実施する。

 特別企画として、歩行型VR体験コーナーも設け、CATV業界のDXをテーマに、KATWALKminiS(キャットウォークミニエス)の体験展示をする。

 リアルな歩行感覚を生み出す画期的なVRトレッドミルで、深い没入感のVR体験を提供し、CATV業界がDX化によって得られる未来の展望と題して、観光、防災・減災ビジネスなどの創出を提案する。