2023.07.27 上海でエレクトロニカなど大型展示会相次ぐ 日本勢も訴求、ゼロコロナ明け

にぎわう会場入り口

 今月はエレクトロニクス関連の世界的な見本市、エレクトロニカチャイナや、ネプコンチャイナといった大型展示会が、中国・上海で相次いで開かれている。ゼロコロナ政策も終わり、日本からも有力企業が多数参加し、最新の製品や技術、ソリューションを披露している。

 コネクター大手としてエレクトロニカで訴求した日本航空電子工業は、EVや小型携帯機器、産業機器、蓄電池用途向けなど、一連のソリューションについて披露した。「最新の技術と製品シリーズを通じ、EVや中国の新エネルギー市場の急速な発展に貢献する姿勢をアピールした。これだけEVメーカーも勃興している中、大電流対応などの強みをアピールしたい。ちょうど、山形航空電子でも新棟で増強を進めており、密接に連携して進める」と意欲を見せる。

 同社は来場者向けにグッズが当たる抽選会も実施。日本とはやや違う中国の展示会スタイルに合わせ浸透も図った。「中国市場で勝つことが世界の市場で勝ち残ることにつながる。その先駆けになるのが私たちの目標」という。

 また、電子部品大手として村田製作所は同展で、通信やモビリティー、ヘルスケア、産業+環境の4事業領域を柱に、製品シリーズとソリューションを展示した。

 スマート製造やビッグデータの応用が加速し、電子部品への需要がさらに高まっている。同社は5Gやさらにビヨンド5Gも視野に展開している。

 データセンター(DC)の規模が拡大する一方で、エネルギーコストへの対応も披露。スマートなモビリティーへの取り組みも柱の一つ。豊富な車載製品ラインアップを出展した。

 健康志向の高まりを踏まえ、健康&スマートでは、温度センサーや気圧センサー、情報伝送用の超小型無線通信モジュール、イオン発生器など、スマート医療向けのキー部品を多数展示した。

 (電波新聞/電波新聞デジタルで順次、詳報しています)