2023.08.22 メタバースで快適オフィス提案、三菱が10月から商談時に導入
快適なオフィス空間の在り方をメタバースで体感
三菱電機が10月から、インターネット上の仮想空間「メタバース」を使った快適なオフィス環境の提案に乗り出す。顧客先にVRゴーグルとパソコン(PC)を持ち込み、在室者の状況による空調制御などをメタバースで体感できるようにし、商談に生かす狙いだ。
出社した社員が弱冷房エリアと通常冷房エリアを壁のディスプレーで確認し、好みの涼しさを選んで仕事できる―。三菱電機が23、24日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催する新製品の紹介を軸としたプライベート展示会では、オフィスを自動で快適にする同社の空調制御技術を、VRゴーグルを装着すればメタバースで体感できる。同社は10月から実際の商談に生かそうと、家電量販店や施工業者、販売代理店など1万1000人の動員を目指す今回の展示会で先行紹介している。
空調以外にも青空照明「misola(みそら)」の朝や昼、夜などの色の変化を体感できるコンテンツを用意するなど、実際の商談時には複数メニューをそろえて提案していく考えだ。
担当者は「メタバースを使った提案で、業務用空調がどういうものかピンとこないような施主などにも関心を持ってもらえたら」と話している。
三菱がプライベート展示会をリアル開催するのは2019年以来、4年ぶり。