2023.08.30 AIで製造業の脱炭素化を支援 日立ソリューションズがソフト提供

 日立ソリューションズは30日、環境先進国ドイツの人工知能(AI)を用いて、製品が一生のうちに排出する二酸化炭素(CO₂)を算出し表示する製造業向けソフトウエアを国内で初めて提供すると発表した。サプライチェーン(供給網)の脱炭素化を進める社会的な要請に応える。

 同社は31日から、自社や欧米企業などの製品・サービスで構成される「サプライチェーン脱炭素支援ソリューション」を提供。今後とも脱炭素化を後押しするサービスメニューを拡充し、2027年度を目標に16億円の売り上げを目指す。

 サービスの一つが、今回のAI活用ソフト。日立ソリューションズは、同ソフトを通じて脱炭素化を支援する独Makersiteとの間で、日本初の販売代理店契約を結んだ。

 供給網を支える部品メーカーから調達する購入品やその成分にまで踏み込んで、製品のライフサイクル全体のCO₂排出量を正しく把握し可視化する作業は、複雑で多くの手間がかかる。今回のソフトを駆使することで、CO₂排出量に関する計算を高い精度で迅速化できるという。

(9月1日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)