2023.10.24 シャープがエアコン「Xシリーズ」を11月発売 太陽光と家電連携の新サービスも

プラズマクラスターエアコン「Xシリーズ」は、太陽光発電システムと家電を連携する「ソーラー家電連携」サービスに対応。余剰電力量に応じた省エネ運転制御ができる

 シャープは24日、プラズマクラスターエアコン「Xシリーズ」9機種の発売と、太陽光発電システムと家電が連携して家電の電気代を抑制する、業界初のサービス「ソーラー家電連携」の提供開始を発表した。これらを組み合わせることで、余剰電力量に応じてエアコンをさらに省エネ運転制御できる。11月下旬に発売・提供開始する。

 電気代高騰から省エネニーズが高まる中、ハードウエアによる省エネ性能の向上は近年、鈍化傾向に。同社はハード面だけでなくソフト面における省エネ対策も提案する。

 Xシリーズは、従来のCO₂センサーを活用した「エコ自動運転機能」をさらに進化。従来は人の在室状況や床面の冷え具合、日射量などを総合的に判断し、省エネ運転を行っていた。

 Xシリーズでは、新たに室内のCO₂濃度の変化を把握し、濃度の変化から家事による活動量、在室人数の増加など、体感温度や室温が上昇するシーンを推定。状況に応じて暖房運転を自動で弱め、消費電力を抑制。さらに、人工知能(AI)と連携した省エネ制御「つないでもっと節電」機能により、クラウドサービスと接続して気象予報から先回りし、省エネ快適運転も行う。

 業界で唯一の、二つのブラシによるフィルター両面を自動清掃する機能も備え、運転効率の低下を抑制する。

 ソーラー家電連携サービスは、クラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY」で太陽光発電による電気を家電の運転に有効活用し、電気代を抑制するもの。対応家電第1弾が、エアコンXシリーズだ。今後、順次対応家電を拡大していく。

 Xシリーズは11月30日発売で、市場想定価格は税込み31万~44万円前後。同サービスは同21日提供開始で、利用料は無料。