スキャナー大手のPFUは25日、高性能コンパクトキーボード「Happy Hacking Keyboard(HHKB)」の新製品「HHKB Studio」を発売した。プログラマーを中心に支持されてきたHHKBのキー配列は継承しつつ、新たにマウスポインターを動かせる「ポインティングスティック」と、タッチパッドのように画面スクロールやウインドー切り替え操作ができる「ジェスチャーパッド」を搭載した。

　HHKBは1996年12月の販売開始以来、プログラマーやエンジニアを中心に利用が広がり、今年5月までに全世界で67万台以上を出荷している人気キーボード。最初の機種からキー配列やA4ハーフサイズの大きさは一切変えず、パソコン本体を更新しても使い慣れたキーボードはそのまま移行できるため、長年使い続けるファンも多い。

　新製品のHHKB Studioは、キーボード中央部にポインティングスティックを配置し、スペースキーの下にマウスボタンを設置。ホームポジションから手を動かさずにカーソルを操作できるようにした。

　機器の側面左右と前面左右の計4カ所にはジェスチャーパッドを搭載。ホームポジションを維持しながら画面スクロールやウインドー切り替えといったアナログ操作が行える。

　また、「キーマップ変更ツール」では、従来のキーマップ変更機能に加え、ポインティングスティックとジェスチャーパッドの動作設定を自分好みにカスタマイズできるなどの機能拡張も行った。

　同社執行役員常務の清水康也氏は「米国の新規事業開発のメンバー主導で企画立案した。全く新しい視点のグローバル戦略プロダクトとして日米で同時発表した」と強調した。

　色は墨(黒)のみで、価格は税込み4万4000円。同社が運営するオンラインショップ「PFUダイレクト」や大手ECサイトなどで販売する。

　(27日付の電波新聞／電波新聞デジタルで詳報予定です)