世界的に「スリープテック」の開発が進む中、ドイツの半導体大手、インフィニオンテクノロジーズは、個人の睡眠の質の改善につながるスリープモニタリングソリューションを発表した。レーダー技術とアルゴリズムを組み合わせ、スマートスピーカーやベッドランプなどのスマートホームデバイスと統合。非接触で個人の睡眠を測定し、呼吸や心拍数など生体信号を検出し、睡眠の質を向上させるための情報を提供する。

　OEM向けに提供する。インフィニオンの60ギガヘルツレーダーやWi-Fiテクノロジーを活用。個人のニーズに基づいてユーザーの睡眠を測定し、最適化できるように設計されている。

　ベッドサイドランプやテレビ、スマートスピーカー、空気清浄機などのOEMのエンドデバイスに簡単に統合できる高品質のソリューション。睡眠測定、合計睡眠時間、睡眠効率、入眠時間、覚醒した回数測定、レム睡眠やノンレム睡眠などの睡眠段階の検出などができる。

　睡眠の質は世界的にも問題になっており、健康的な睡眠の欠如は、うつ病や心臓病などの重大な健康リスクを引き起こす可能性があることが示されている。研究によると、睡眠不足による疲労は米国経済に年間4110億ドルの損失をもたらし、自動車死亡事故の最大16.5%は居眠り運転が原因である可能性が高いとされている。

　(1日の電波新聞／電波新聞デジタルで詳報しています)