2023.11.03 北大・松井教授らがコバルト酸リチウムを省エネ・低コストで合成 蓄電池材料以外の製造プロセスへ応用も

 北海道大学大学院理学研究院の松井雅樹教授、神戸大学大学院工学研究科の水畑穣教授らの研究グループは、リチウムイオン電池の正極活物質として広く使用されているコバルト酸リチウム(LiCoO₂)を、低温かつ短時間で合成するハイドロフラックス法の開発に成功した。特別な設備を必要としない手法のため、セラミックスなど蓄電池材料以外の製造プロセスへの応用が期待できる。

 リチウムイオン電池の製造において、蓄電池のプラス極で起こる酸化還元反応を...  (つづく)