2023.12.13 大阪・関西万博はアジアとの連携強化で絶好の機会 イタリア政府代表が強調

大阪市内でのイタリアパビリオン発表会でヴァッターニ政府代表(右から2人目)とクチネッラ氏(左端)。左から2人目はデザイナーのコシノジュンコさん

イタリア館のイメージ図イタリア館のイメージ図

 大阪・関西万博のイタリア政府代表(コミッショナーゼネラル)マリオ・ヴァッターニ氏はこのほどローマで開催された地域・自治州の公聴会に出席、2025年の万博参加の意義について、「日本を通してアジア太平洋地域全体にイタリアの企業を知ってもらう絶好のチャンスだ」と語った。

 同政府代表は会議でマリオ・クチネッラ氏が設計したルネサンス時代の理想都市を現代的に解釈したイタリアパビリオンの計画や完成予想図を示し、大阪・関西万博におけるイタリアのプロジェクトを説明した。

 ヴァッターニ政府代表は万博がイタリアの政治・経済にまたとないチャンスをもたらすと述べ、中国、韓国、台湾、さらにはASEANなどアジアの主要市場から約400万人の来場者が見込まれることから、万博参加がイタリアの輸出に大きく貢献すると説いた。

 同氏によると、プーリア州とエミリア・ロマーニャ州が最近訪日ミッションを派遣したところイタリアへの関心が高いことが分かったという。このため万博を契機にアジアでの活動や認知度向上を一段と強化すべき、と語った。

 ヴァッターニ政府代表とクチネッラ氏は11月初めに来阪してイタリアパビリオンの概要を発表している。