2023.12.26 フリュー、オラクルのクラウドDBを使用

 日本オラクルは、プリントシール機の国内トップシェアのフリュー(東京都渋谷区)が、プリントシール機画像取得・閲覧サービス「ピクトリンク」のデータベース基盤を「オラクル クラウド インフラストラクチャー(OCI)」で刷新したと発表した。

 フリューは、OCI上の「オラクル オートノマス データベース(Oracle Autonomous Database)」を活用し、これまでより最大で約3倍のSQL処理性能を、従来の約60%のコストで実現した。

 また、自社の運用ポリシーを適用可能な専有環境を採用することで、プリントシール機利用の少ない時間帯でパッチ適用やメンテナンスを行い、常に安全で安定したサービスを提供可能な環境の整備も目指した。

 フリューは、1998年からプリントシール事業を展開し、現在国内市場シェア94%を誇る。

 主に全国のアミューズメント施設などに設置されたプリントシール機と携帯端末やスマートフォンを連動するプリントシール画像取得閲覧サービスのピクトリンクは149万人(23年3月末時点)の会員を所有。プリントシール機で撮影した画像データは、数分内には携帯端末やスマホでダウンロード可能になり、SNSでの画像活用を含め利用が拡大している。

 ピクトリンクのサービス提供基盤は、画像データを含む全会員のデータを管理するデータベース基盤と80以上のアプリケーションを実行する200以上のWebサーバーで構成されている。ハロウィーン、クリスマス時期などの繁忙期には平常時の約1.5から2倍に利用が集中するため、サービス基盤の整備が求めれていた。

 今回のサービス環境整備により、今後3年間で、同等のオンプレミス環境と比較し1億3000万円以上、ほかのクラウドとの比較では4億4000万円以上のコスト抑制を見込んでいる。