2024.01.10 2年連続のフル開催 いま「CES」の役割は CTA解説者に聞く

ジェシカ・ブース氏

ブライアン・コミスキー氏ブライアン・コミスキー氏

 2年連続のフルスペックでの開催になり、コロナ前の活況を取り戻しつつある米ラスベガスの「CES2024」。毎回恒例のトレンド解説を今回は、全米民生技術協会(CTA)の若手スポークスパーソン2人が担当した。ブライアン・コミスキー氏とジェシカ・ブース氏に、対面開催の意義や日本企業への期待などを聞いた。

 「コロナ禍に伴い、インターネットの活用など新しいあり方を進めてきたが、やはり、対面形式には大きな意義がある。じかに話をするからこそ、商談や投資家との対話などマッチングが進む」とコミスキー氏。

 ブース氏も「アプリケーションやツールなどを使って、来場者と出展者のコミュニケーション強化や体験(エクスペリエンス)の充実を図る仕掛けもしてきた。それらが功を奏して、協業、コラボレーションを後押しできると思う」と手応えを語る。

 今回特に注目されるAIについて、コミスキー氏は「(単独の分野というより)エコシステム」と横断的な影響力を指摘。ブース氏は「CESは、さまざまな才能やインパクトのある技術を持った人たちが一堂に、約1週間にわたって集まる、いわば世界最大のプラットフォーム」と訴求する。

 日本の出展者や来場者への期待も「国際経済の中で活躍している企業が多数参加してくれて心強い」(両氏)と話した。

 (11日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)