2024.01.18 大阪・関西万博の発表会 落合陽一氏プロデュース

パビリオン・ヌルヌルの模型

発表会での落合氏(中央)と豊田氏(右)、左端は髙科副事務総長発表会での落合氏(中央)と豊田氏(右)、左端は髙科副事務総長

 メディアアーティストの落合陽一氏がプロデュースする大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「null2(ヌルヌル)」の展示計画発表会が18日、大阪市内で行われた。

 落合氏の説明によると「ヌル」はコンピューターメモリーに何も入っていない状況という。発表会には落合氏、建築デザイン担当のNOIZの豊田啓介氏、日本国際博覧会協会の髙科淳副事務総長が出席。建設自体は今月9日に始まっている。

 落合氏によると、鏡を全面に張り詰めたパビリオン自体は2階建て、延べ床面積は655平方㍍の規模。デジタル社会と現実社会の境界の役割が鏡で、膜のように湾曲する伸縮自在の特殊材料で製作した。来場者と風景を映し、未知の風景を生み出す。人間社会の「合わせ鏡」でもある、と落合氏は語った。

 独自の3D技術「Mirrored Body」を駆使してデジタルの鏡とフィジカルの鏡を合体させ、AIと人類が融合した世界を表現したいという。

 落合氏と豊田氏は「数年に一度の万博へ行って面白かったと喜んでもらえるパビリオンをつくりたい」との抱負を口にした。

 発表会で髙科副事務総長は、万博チケットの販売状況について「今月10日時点で、早割中心に17万8000枚を販売した」と語った。