2024.02.01 4月から副社長5人体制へ 富士通、経営見直し責任と権限明確化

経営体制見直しを説明する富士通の磯部取締役=1月31日の決算会見


 富士通は、4月1日付で経営体制を見直し、現在1人の副社長を5人体制にして権限と責任を明確化すると発表した。現代表取締役副社長の古田英範氏は空席だった会長に就き、後任には磯部武司取締役執行役員が就任する。

 4月からの新体制では、時田隆仁現社長と磯部副社長CFO(最高財務責任者)の2人が代表取締役を務める。以下、テクノロジー戦略を担うCTO(最高技術責任者)をはじめ、成長投資を拡大する事業ブランド「Fujitsuu Uvance」担当、サービスデリバリー担当、地域戦略を進めるリージョン担当の3人のCOO(最高執行責任者)が執行役員副社長に就任する。

 1月31日の決算会見で磯部取締役は「責任体制をはっきりさせるということが一番の趣旨。担当領域に責任を持って事業を推進し、グローバルでの成長と競争力強化を目指す」と説明した。

 同社はハードとデバイス事業で苦戦が続き、2024年3月期第3四半期(23年4~12月)連結決算は、売上収益は前年同期比0.2%増の2兆6427億円、営業利益は同72.2%減の480億円、調整後営業利益は同21.7%減1188億円だった。

 (2日付の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)