2024.02.01 デジタルバンクの融資判断にデータ提供 「ゼロワンバンク」にマクアケが参画

データ提供画面のイメージを説明するマクアケの坊垣取締役

 マクアケは1日、地方銀行を展開する池田泉州ホールディングス(HD)が同日設立準備会社を登記したデジタルバンク事業に、プラットフォーマーとして参画、融資判断のデータを提供すると発表した。応援購入サービス「マクアケ」を活用した事業者が融資を受けられるようプロジェクトに関わるさまざまなデータを提供。事業性評価に生かすことで、中小企業やスタートアップがプロジェクト後も事業を継続しやすくすることを狙う。

 設立準備会社「01Bank(ゼロワンバンク)」を1日、池田泉州HDが設立。マクアケでプロジェクトを実施した事業者に対し、応援購入したユーザーのデータをもとに、スコア化して融資判断に活用する。こうした金融サービスは日本初という。許認可を伴うためサービス開始日は未定だが、「24年度中には(サービス提供に必要な)インフラを整備したい」(池田泉州HD・鵜川淳社長兼CEO)。

 東京都内で同日開いた会見で、マクアケの坊垣佳奈共同創業者/取締役は「『マクアケをやったら融資が通った』といった事業者からの声がたくさんあった」と述べ、「どこかで仕組み化することが可能ではないかと考えてきた」と説明した。

 マクアケはこれまで100以上の金融機関と連携しており、事業者に対し一時的な資金援助のサポートを行ってきた経緯がある。金融機関へのアンケートでは、マクアケでの実績が融資判断に有益または融資の可能性になるとの回答は約7割に達している。
(後日、電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)