2024.03.11 アルインコ、ハンディートランシーバー発売 新チャンネルとIP無線ハイブリッドが可能

DJ-DPS72W

 アルインコは今月下旬、昨年9月に増波された82チャンネルに対応しIP無線とのハイブリッド運用も可能なデジタル簡易無線(登録局 3R、3T)ハンディートランシーバー、「DJ-DPS72WKA」をに発売する。

 同機は直接電波が届くところは従来の簡易無線、圏外エリアは本機とBluetoothでペアリングしたスマホを使うアプリ無線で通信可能。どちらも無線機のPTT操作で通話できる。

 また、あらかじめ設定しておくことで音声を簡易無線とアプリ無線に一度に送信でき、スマ-トフォンにかかってくる通常の電話呼び出しも無線機側で応答できる。同社独自の秘話コードや設定内容を知らせる音声ガイダンス、送受通話録音、周りの騒音を減らすDSPのノイズ抑制など便利な機能は従来のS70シリーズのものを全て継承している。

 IP無線アプリケーションの「Air-InCom.Lite」は個人でも契約が可能。簡易無線のチャンネルのような「オープンチャンネル」が500chあり、ユーザーは好きなチャンネルを一つ選んで通話する。チャンネルで待ち受けする他人に通話が聞こえるのは一般の無線と同様だが、オプションの「シークレットチャンネル」を契約すれば、他人が入れないチャンネルで通話が可能。本機購入者にはAir-InCom.Lite用の一定期間無料使用可能なクーポンコード(1アカウント)が提供される。

 本機は上記のほかに以下の機能を搭載している。

・出力はパワフルな5W、意外に良く飛ぶ2W、電池の持ちが良い1Wの切り替え式

・従来の他社互換秘話コード3万2767通りに加えて同社独自の秘話キーを追加し、S71,70シリーズとDR-DPM60系だけでしか通話できない高セキュリティー秘話を実現(従来コード3万2767X強化キー15=49万1505+従来の3万2767=52万4272通りの秘話キー)

・丈夫なポリカーボネート製のIP68相当耐じん。防浸ボディーとねじ込み4極の防水アクセサリーポートを採用して、水分や汚れから無線機をガード

・ 標準EBP-198装着時は幅55.8ミリメートル×高さ95.8ミリメートル×薄さ32.5ミリメートルで軽さ約244グラム、別売大容量EBP-199でも薄さ40.7ミリメートル、軽さ約266グラムとコンパクト(注、突起物・クリップを除く、質量は付属アンテナを含む)

・デジ簡登録局のチャンネルとユーザーコードを自動検知して設定するACSH(アクシュ)、マスター機の設定を全ての子機に無線でコピーさせるエアクローンと設定内容のデータ管理ができるパソコン編集ソフトに対応(ソフトは弊社HPのダウンロードコーナーから無償で配布、パソコン接続用ERW-23ケーブルが別途必要)

・大音量700mWのオーディオ出力、受信音均一化(AGC)、低音・高音域抑制、秘話設定時でも秘話無し信号を受信させる対象外信号選択、受信信号強度低下通知、受信音量固定など受信性能も充実

・チャンネル番号、受信音レベルのほか「キーロック中です」「電池が減りました」「緊急、緊急」のような案内もできる多彩な和文音声ガイダンス

・大きく見やすいドットマトリックスの日本語液晶表示と、見やすい白色系のバックライト

・一般と拡張の2段階セットモード、親子通信(子機間通話禁止)、個別呼び出しとグループ呼び出し、約35分の通信録音、PTTホールド、コールバック(自声モニター)、上空用の3S/3U 15CH受信、スキャン、イヤホン断線検知、Sメーター、デュアルオペレーション、マンダウン(倒れて一定時間動かなかったら発報)、設定温度(範囲マイナス20~プラス60度)になると警告する温度センサー

 以上の多彩な機能を搭載している。なお、本機の価格はオープンとなっている。