2024.04.10 アドバンテストと東レエンジ、マイクロLEDディスプレー分野で提携
SHIPのスキーム(出所:アドバンテスト、東レエンジの発表資料)
検査装置大手のアドバンテストと、LEDディスプレー製造装置などを手掛ける東レエンジニアリングは10日、ミニ/マイクロLEDディスプレーの製造分野でパートナーシップを結んだと発表した。装置の統合データ連携ソリューションをディスプレーメーカーに提供し量産体制構築を促す。
マイクロLEDディスプレーは数十マイクロメートル角の微細なLEDチップを基板に敷き詰めたもの。コントラスト比が高く、低消費電力、長寿命であり、環境配慮型の次世代ディスプレーとして注目されている。同日のウェブ会見で東レエンジのメカトロファインテック事業本部第一事業部設計部の森英治部長は「製造コストの高さが課題。市場拡大には製造プロセス、装置の進化によるコスト低減が必要」と説明した。
東レエンジは同ディスプレー製造向けに外観検査、レーザーリペア、レーザー転写、実装などの主要装置を手掛けている。アドバンテストはプラットフォーム「SHIP」を立ち上げ、両社の各装置データを連携する。ユーザーは同プラットフォームを活用し、全工程で一貫した高効率な生産体制の構築ができる。ソリューションは装置のソフトウエアを変更することで既存ユーザーにも対応する。また、データ解析による各装置の技術発展も見込む。(後日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報)